ノーマル急戦(63) △4三金を上がるタイミング

Y五段との一戦。

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先手は▲4六歩と突いた後にすぐには仕掛けず、まずは▲5七銀左の形を作ってきました。

<第1図より>
▲4五歩 △2二飛
▲3七桂 △4三金
▲4四歩 △同 銀
▲9七角 △6四歩 (第2図)

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▲4五歩の仕掛けに△2二飛と備えます。先手は4筋を取り込まずに単に▲3七桂。

ここで△4三金と上がった手は悪手。

▲4四歩△同銀に▲2四歩△同歩▲2五歩(変化1図)の継ぎ歩攻めをされると困っていたところでした。

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先手がすでに▲3七桂と跳ねているので▲3五歩の筋は薄くなったことから、△4三金に代えて△8二銀(変化2図)が正着。

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4三に金が居なければ▲4四歩△同銀▲2四歩△同歩▲2五歩の継ぎ歩に△同歩▲同桂△5三銀の切り返しがあります。

変化2図から▲4四歩△同銀に▲4六銀ならばそこで△4三金(変化3図)。

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この局面で▲2四歩△同歩▲2五歩は△同歩▲同桂△2四角(変化4図)が銀当たり。

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以下▲3五歩△4五歩▲同銀△3五角▲4四銀△同角▲同角△同金▲3一角△2三飛▲4二角成△2七歩▲同飛△3八角(変化5図)といった進行が一例ですがいい勝負でしょうか。

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本譜は先手が継ぎ歩ではなく端に角をノゾく手を採ってきました。

対して△3二飛は▲2四歩△同歩に▲2二歩でも▲2五歩でも苦しそうなので△6四歩はこの一手か?

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<第2図より>
▲6六銀 △4二角
▲4七銀 △8二銀
▲4六銀 △7一金
▲7五銀 △5三銀 (第3図)

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6一の金が浮いているので△6四歩に▲同角△5三銀▲同角成△同金▲4五桂という強攻も当然考えられるところ。

以下△9一角成▲5三桂不成△6二金▲8八銀△同馬▲同玉△5三金(変化6図)の進行はいい勝負か?

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後手陣はバラバラですが金と桂香の二枚換え。

また8八の玉が王手××取りのラインにも入っているので、先手も一度は自陣の手入れが必要そうです。

実戦は先手が▲6六銀とこの順を自重。右銀も4六まで繰り出してから▲7五銀とさらに攻勢を採ってきました。

対して△5三銀と引いたのですが、ここは△6五歩と突く方が穴熊らしかったかもしれません。

▲7七桂が気になったのですが、この桂を跳ねると先手陣はかなり弱体化するので△7四歩▲6四銀に△3五歩(変化7図)から暴れてみてどうか?

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▲7七桂を跳ねないで単に▲6四銀でも△6六歩▲同歩△3五歩と似た順で暴れに行く方が穴熊の「遠さ」を生かした戦い方だったかもしれません。

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<第3図より>
▲8八角 △4四歩
▲4五歩 △3三角
▲4四歩 △同 銀
▲4五歩 △5三銀
▲3三角成△同 桂
▲6三角 △4二金 (第4図)

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△5三銀は▲4五桂なら△6二銀と引いて次に△4四歩を狙うつもりの手。

先手も当然それは避けて▲8八角と戻り4筋をこじ開けに来ました。狙いは角交換後の▲6三角。

ここで手が見えませんでした。本譜の△4二金は▲4一角成の筋を受けた手ですが正直冴えません。

もう後手陣は穴だらけで角成りの筋を全て防ぐことはできないので、△4二金ではなく△5五歩▲同歩△3五歩(変化8図)と戦線拡大を目指すほうがマシでしょうか。

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一見▲同銀で意味が無いようですが、△6二銀▲4一角成△4二金▲3一馬△3二飛(変化9図)とぶつけます。

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▲2一馬あるいは▲同馬△同金▲2四歩という進行なら△4五桂と跳ねて、▲同桂に△3七角~5五角成とするのが△3五歩からの狙い。

先手の7五銀がいまいち働いていないのでこの順は十分ありそうでした。

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<第4図より>
▲8五角成△2一飛
▲8六馬 △6五歩
▲6八金直△1四歩
▲9五歩 △6一飛
▲5七金右     (第5図)

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△2一飛~6一飛と回ってみたものの▲5七金右とガッチリ4六の銀に紐を付けられてこれ以上手が出ません。

▲8五角成には△6二銀と固めて、もし▲6四銀と取ってくるのであればそこで△3五歩として前述の△4五桂~3七角(この場合6四の銀取りにもなる)という筋を狙うべきでした。

結局第5図以降あっさり先手の飛車を成り込まれてしまい必敗形に。

そこから往生際悪く粘っていたら一瞬怪しくなったのですが、そこで再度受け間違いが出て結局負け・・・orz


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ノーマル急戦

居飛穴(198) 相手がクリックミス

Y五段との対局です。

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上図は△4四歩に▲1六歩と様子を見たところ、やや珍しいタイミングで△7四歩と突かれた局面です。

<第1図より>
▲1五歩 △5一角
▲2六歩 △5二金
▲2七銀 △4三金右
▲3八金 △9四歩
▲9六歩 △8四角 (第2図)

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後手の意図は以前研究した松尾流と斜め棒銀の両にらみ(.)かと思っていたのですが、本局は△5一角と角の転換を選択されました。

対局中は深く考えずに銀冠まで移行したのですが、実はこのタイミングで▲5九角(変化1図)と引く手があったかもしれません。

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以下△7二飛でも△8四角でも▲3七角と転換し、△6四歩あるいは△6四銀と角筋を止めてくる手には▲6五歩~4五歩と仕掛けてしまおうという手。

これは後手の右金がまだ6一にいて、▲4五歩とした時にに後手陣の4筋が薄く見えることから十分ありそうでした。

本譜は銀冠を完成後、△8四角にさてどうしましょう?

<第2図より>
▲5九角 △6四歩
▲8八飛 △7三桂
▲8六歩 △同 歩
▲同 飛 △8五歩
▲8八飛 △6五歩 (第3図)

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▲6五歩と角道を開けても△4四歩型の居飛穴にはあまり響きそうもなく、逆に△7三桂から狙われそうなので▲5九角を選択。

もし後手が△4二銀~3一銀とするのであればこちらは▲2五歩~2六角と進めて、振り穴対銀冠の逆パターンのような形にするつもりでした。

実戦は後手が△6四歩と攻撃姿勢を見せてきたので▲8八飛と牽制。

後手もここで角を引くのはさすがに気合が悪いと見たか△7三桂と跳ねてきました。

問題はここ。普通は▲7七桂かと思います。

実際そう指したかったのですが、△7五歩とされたらどうなるのか読み切れませんでした。

7七の地点は先手の角が利いているので普通は無い手ですが、△7五歩▲同歩△同角▲7四歩の時に一回△6二銀と我慢された後が分かりません(後に△7六歩で取り返せるので先に損しても構わないという考え)。

しかしそこで▲7八飛として、△7六歩には更に▲3七角(変化2図)とする手がありました。

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以下△8六歩には▲7三歩成△同銀(△8七歩成は▲8二と△7八と▲7二飛)▲6五桂△同歩▲7六飛で、続いて△7四銀あるいは△8四銀には▲4五歩、△7四歩には▲7五飛△同歩▲4五歩でいずれも先手が捌けそうです。

よって変化2図では△8三飛と角筋をかわしつつ7三の地点を強化する一手かと思いますが、以下▲7三歩成△同銀(△同飛は▲8五桂)▲6五桂△同歩▲7六飛△7四歩(△7四銀は▲6七桂)▲6五歩(変化3図)で先手の模様が良いでしょう。

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次に▲7五飛と切り飛ばして▲6一角~4五歩といった手が見えるので△5三角(△4二角は▲6四桂で桂成が受けづらい)と逃げるくらいかと思いますが、こちらも▲4八銀と固めておいて後手の右銀が不自由なぶん指しやすそうです。

本譜は▲7七桂ではなく▲8六歩から一歩持つ順を選んでしまいました。

△6五歩は当然の反撃。ただこれは受かるだろうと思っていました。ところが・・・。

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<第3図より>
▲4八角 △6二飛
▲6五歩 △同 桂
▲6六銀 △7七桂成
▲同 銀 △4八角成
▲同金引 △6九飛成
▲8五飛 △4二銀
▲8一飛成△3一銀右(第4図)

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▲4八角から▲6五歩と取り返して▲6六銀と出れば後手から攻めは無いだろう、と思っていたところ△7七桂成と捨てられて愕然。全く読んでいませんでした。

ただ形勢はまだ互角か。桂と歩を三枚持っているので端攻めが利きそうです。

そして後手の穴熊は3二金型なので一段目に飛車を成り込んでからの端攻めは相当強烈。

ということで後手は△4二銀~△3一銀右と自陣を補強してきました。

<第4図より>
▲1四歩 △同 歩
▲1三歩 △同 香
▲2五桂 △8八歩
▲1二歩 △同 玉
▲1三桂成△同 銀
▲1八香打△8九歩成(第5図)

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それでもこちらからは端攻めしかありません。

▲1三歩には△同銀と予想し、それならば3一の地点への利きが弱くなるので▲5二角(変化4図)と打つ予定でした。

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△2二銀引には再度▲1三歩ですし、△2二銀上には▲4三角成~4一龍(すぐ▲3二金は△6一歩で止められる)、△3三金寄には▲2五桂があり、△4二金引には▲3四角成としておいて端攻めや▲2三馬が残ります。

よって△2二玉かと思いますが、穴から引っ張り出せれば先手が勝ちやすそう。

実戦は▲1三歩に△同香でした。

▲2五桂に△8八歩は桂香を補充して端の補強や反撃を見た手。

対して▲1二歩の叩きから端攻めを継続したのですが、ここでも▲5二角と打っておくほうが良かったようです(角を手持ちにしているよりも切り飛ばす味を残しておくほうが有益だった)。

<第5図より>
▲9一龍 △2四桂
▲2五歩 △3六桂
▲同 銀 △1六桂
▲同 香      (投了図)

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▲9一龍と香車を補充し三段ロケットの用意。

問題は△2四桂に対する▲2五歩。

ここは当初の予定通り▲1七香打として△2二桂(△1五桂は▲同香~2五桂)とさせてから▲2五歩が正解でしょう。

実は△3六桂と跳ねられる手を軽視していました。跳ねられてから

「▲同銀に△2六桂とされると意外に厳しいのでは?」

「いやいやそこで▲1四香と走れば、以下△3八桂成▲同金△1四銀▲1三歩でまだ分があるのでは?」

などと考えていたところに△1六桂。

どう見ても相手のクリックミスですね。結果的に拾わせてもらったような勝ちになりました。


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4四歩型

5七銀右型急戦(19) 決め手は逃がすも

B五段との一局です。

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後手が早めに△7四歩と突いてきました。

この段階ではまだ急戦・持久戦のいずれの可能性もあります。

<第1図より>
▲5八金左△6四銀
▲6七金 △7五歩
▲5九角 △7二飛
▲7五歩 △同 銀
▲7六歩 △6四銀
▲1八香 △5五歩 (第2図)

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後手は右銀を繰り出す急戦策を採用してきました。

対してこちらはいつものように左金を▲6七金に上げて▲7五歩と取り返し、▲7六歩でひとまず後手の銀を追い返します。

△6四銀と引くところで△8六歩とするのは▲同歩△8八歩▲7五歩△8九歩成▲7四歩(変化1図)とし、次にちょっと重そうですが▲8三銀△7一飛▲8二銀不成△5一飛▲7三歩成の狙いが残って先手が良いと思います。

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▲1八香と穴熊を目指したところで後手は△5五歩と今度は5筋を突いてきました。

<第2図より>
▲5五同歩△同 銀
▲5六歩 △6四銀
▲1九玉 △1四歩
▲2八銀 △4二銀
▲3九金 △3三銀
▲3六歩 △4四銀
▲4六銀 △1五歩 (第3図)

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△5五歩にも▲同歩~5六歩と謝っておきます。

後手にすんなり2歩手持ちにされる順なので正直つまらないとも思うのですが、△5五歩を放置して例えば▲1九玉だと以下△4二金寄▲2八銀△5六歩▲同銀△5二飛▲5八飛△5五銀▲同銀△同飛(変化2図)が想定される順。

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ここで飛車交換はさすがに自陣がバラバラなので無理に見えます。

とすると▲5六歩と結局謝るくらいかと思いますが、△5四飛と引かれた後に△1四歩~1三角の端角や△4四飛といった揺さぶりが見えるので個人的にはあまり選びたくない局面です。

本譜は5筋を謝った代償として穴熊が完成。

後手は左銀も繰り出してきますが、こちらも▲3六歩~4六銀と対抗した第3図はそれほど不満の無い局面でした。

<第3図より>
▲3八飛 △7五歩
▲3五歩 △同 歩
▲6五歩 △同 銀
▲3五銀 △4五銀
▲7七桂 △5六銀右
▲同 金 △同 銀
▲6一銀 △6二飛
▲5二銀成△同 飛 (第4図)

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▲3八飛と袖飛車に構えた手に△7五歩と合わせてきました。

▲3五歩△同歩に単に▲同銀も考えたのですが、△同銀▲同飛△3三歩▲6一銀△8二飛▲5二銀成△同飛(△同金なら▲6五歩~3七角を狙う)▲7四金△4四銀▲3八飛△6二銀(変化3図)となるとこの後どう指して良いのかパッと浮かばず。

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そこで実戦は先に▲6五歩と突いたのですがあっさり△同銀と取ってくる順が読みにありません(△5三銀右と引く一手だと思っており、以下▲3五銀△同銀▲同飛△3三歩に▲3四歩と合わせる予定だった)。

▲3五銀に△4五銀とかわされた時の▲7七桂が悪手。当然遊んでいる角を▲7七角とぶつけるところです。

本譜の順は6七の金を捌いたつもりだったのですが、次に△4七銀成を見せられると金を手持ちにされているので飛車を縦に逃げた時に△4五金や△2五金といった手があり焦ります。

とりあえず割打ちを掛けたのですが、そこで△4七銀成(変化4図)と勝負に来られると難解な勝負だったようです。

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以下▲7二銀不成△3八成銀▲同金に△5八飛と打たれると▲4八角でも▲4八銀でも△4九金と打たれて銀得していても嬉しくない局面です。

実戦は割打ちに後手は飛車を逃げて第4図。

ここで決め手がありました(・・・ということは自分は決め手を逃がしたわけですね^^;)

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<第4図より>
▲4四銀 △3三歩
▲5三金 △4四歩
▲5二金 △同 金
▲5五飛 △5一歩
▲5六飛 △6七銀
▲5四飛 △1三角
▲6五桂 △6四銀 (第5図)

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ここは▲5三金(変化5図)で決まっていました。▲5三歩は考えたのですがねぇ・・・(;´д`)

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対局中は金を先に捨てる手が浮かばずに▲4四銀~5三金としてしまいます。この瞬間は二枚換えですが▲5五飛の両取りで取り戻す予定。

実戦もそう進みますがこちらの飛車角はいずれも生であり、後手に金銀を多く持たれていることを考えると形勢は良さそうでもまだまだ先は長い局面に見えます。

<第5図より>
▲5三銀 △6五銀
▲5五飛 △5三金
▲同飛成 △5二金
▲4四龍 △4三銀
▲8四龍 △5六銀
▲5三歩 △4二金
▲8一龍      (投了図)

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▲5三銀△6五銀には▲5二銀成△5四銀▲4二金打△2二玉▲3二歩(変化6図)といった順を考えていたのですが、もう一枚金を使わせようと▲5五飛と引きました。

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が、よく見ると△5四金と打たれて▲5二銀成には△同歩と取る手がありました(まぁ、そこで▲1五飛くらいでまだ先手が良さそうですが)。

実戦は▲5五飛に△5三金だったので飛車の成り込みに成功し、その後龍を振り回して敵陣に再突入。ここで後手投了となりました。

個人的にはまだまだ粘られると思っていたのですが、先手陣を攻める為に△4七銀成とすると後に▲4四歩と打たれる筋が生じてくるので嫌気が差してしまったのかもしれません。


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5七銀右型急戦

【研究】即▲4五歩と仕掛ける急戦策への対応 その6

今回は▲4四歩と取り込んだ後に(e)桂を跳ねずに▲5七銀(第1図)とする形を検討します。

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対する後手の指し手は一番普通と思われる△8二玉(第2図)として進めてみます。

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<第2図より>
▲4八飛 △4五歩
▲3七桂 △4二飛
▲4六歩 △同 歩
▲同 銀 △7二銀 (第3図)

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第2図で▲3七桂は「【研究】即▲4五歩と仕掛ける急戦策への対応 その2」で見た(b)▲3七桂~5七銀の順と同一局面になります(以下△5三銀で対抗)。

それでは桂跳びを保留した意味が無いので今回は▲4八飛とします。

なおすぐに▲4六銀という手もあり、何も考えずに△4五歩と打つと▲3五歩!(変化1図)でハマります。

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▲4六銀には△4二飛がおそらく正着で、以下本譜と合流しそうです。

本譜の▲4八飛に△4三金とする手も考えられますが、後手の急戦迎撃態勢が4二金型ではなく5二金型であることからなるべく金は上がらずに済ませたい。

そこで△4五歩と打ち、▲3七桂に△4二飛と再度飛車を転換(4二金型だと回れない)。

先手は▲4六歩と合わせてきますが、△7二銀(第3図)と美濃囲いを完成させれば一気に悪くなることは無さそうな局面かと思います。

第3図からは先手が左美濃や居飛穴にしてくることも十分ありそう(それはそれで一局かと)。

今回は第3図から先手が更に攻めてきた場合を一例として進めてみます。

<第3図より>
▲4五歩 △5三銀
▲3三角成△同 桂
▲8八角 △4三飛
▲2八飛 △6四角 (第4図)

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第3図から▲4五桂は△同銀▲同銀△8八角成▲同銀△3七角でさすがに後手良し。

▲4五銀とぶつけて△同銀▲同飛と更に飛車までぶつける順も考えられますが、△8八角成▲同銀△4四歩▲4八飛△2六角(変化2図)でこれも後手が指せそうです。

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以下▲4七金は△4五歩、▲4七飛は△3五歩▲同歩△3八銀、▲3八銀は△3九銀▲4九飛△2八銀成▲4八金△3五歩▲同歩△同角▲3六歩△5七角成!など。

ということで第3図から先手が攻めるなら▲4五歩からの角交換しかなさそう。

▲8八角の自陣角に△4三飛と軽く浮いて、2筋を狙う▲2八飛に△6四角と対抗したのが第4図。

<第4図より>
▲5五歩 △同 歩
▲同 銀 △4五桂
▲同 桂 △同 飛
▲6四銀 △同 銀
▲1一角成△4九飛成
▲4八飛 △1九龍
▲4一飛成△5七歩 (第5図)

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▲4七金は△4五桂と取られてしまいますし、▲4八飛と戻るのも△3五歩で後手が指せそう。

となると▲5五歩と止めるくらいですが、あっさり△同歩から角銀交換で捌きに行きます。

▲6四銀と角を取った手に歩ではなく銀で取り返したのは、▲1一角成ではなく▲4七歩と受けに回ってきた時に△5五歩(変化3図)と打つ為。

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次に△4六歩と合わせれば飛車は成り込めそうです。

本譜の順は先手も飛車を成り込みますが、△5七歩と叩きが入ると後手が良さそう。

以下▲6八金寄△5八銀▲5六香の反撃にも△6九銀不成▲同金△4二金打▲2一龍△2八龍(変化4図)の切り返しがあります。

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これまで6回に分けて検討してきた即▲4五歩と仕掛ける急戦策への対応ですが、一応一区切りとします。

当然もっと色々な変化がありますし、また研究通りに進むことはまれかと思いますが、応用が利く手順はあるかと。

これからも試行錯誤です(`・ω・´)


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研究

【研究】即▲4五歩と仕掛ける急戦策への対応 その5

▲4四歩と取り込んだ後に▲3七桂~6八銀~5七銀左と左銀を繰り出してくる順の続きです。

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今回は上図から(2)▲3五歩と更に攻撃を仕掛ける順を検討してみます。

<第1図より(2)▲3五歩と更に攻撃を仕掛ける>
▲3五歩 △同 銀
▲3三角成△同 桂
▲3五銀 △同 歩
▲3四歩 △4四角(第2図)

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▲3五歩には△同歩も考えられます。

以下▲4五桂△同銀▲同銀△8八角成▲同玉△3六桂▲2九飛△4八桂成▲同金△4七銀(変化1図)。

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ここで金が逃げるのは△3三桂がぴったり。

▲4七同金は△3八角▲3九飛△4七角成と進み、そこで▲7八金と節約すると△5七馬▲2九飛△4七馬で千日手コースかも。

▲7八金に代えて▲7八銀と埋めるくるのであれば△8二飛(変化2図)と狙われそうな飛車でハッチを閉めてどうでしょう?

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相変わらず桂損ですが、先手の飛車を追いかけつつ4筋に歩を垂らす筋でなんとかというところ。

最初はこの順を本譜としようかと思ったのですが、△4七銀と打った変化1図でこれを放置し先に▲4四歩(変化3図)と打たれるとどうも後手が悪そうです。

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△4二金と逃げると先手も▲4九金と逃げて△3三桂には▲5四銀とかわされてしまいます。

▲4四歩に△同金▲同銀△4八銀成はそこで▲7九金打(変化4図)と投入されると後手からの早い攻めが私には思いつきません。

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【追記】
▲4四歩(変化3図)に△4八銀成とする順を全く考えていませんでした(;^_^A アセアセ・・・

以下▲4三歩成△4七角▲4四角△2九角成(飛車を逃げるのは▲5二銀が嫌)▲2二角成△4七馬▲7八金△6九馬▲7九金打△5八成銀▲6九金△同成銀▲7七馬(追記図)でどうか?


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後手は当然飛車を打ちたいのですが、△3八飛は▲4七角、△4八飛は▲5七角といった筋でどこに打っても手を稼がれそうな気がします。

自陣の穴熊はハッチすら締まっていない為、▲4一飛の打ち込みからと金を寄せたり▲7五桂などで意外に早く手がつきそう。私にはちょっと自信が持てない展開です。


ということで▲3五歩には△同銀と取る順を本譜としました。

以下▲3四歩と打たれますが△4四角として第2図

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<第2図より>
▲7七角 △同角成
▲同 桂 △3四金
▲4三角 △5二角
▲5四角成△3六歩
▲同 馬 △3五銀
▲5四馬 △4七歩
▲同 銀 △4六歩
▲3八銀 △4四金 (第3図)

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角を合せずに▲3三歩成も当然考えられますが△同角▲7七銀△8二銀(変化5図)とじっとハッチを閉じた局面を眺めてみると、後手桂損ながら先手も歩切れで桂頭の傷もあり意外に難しそう。

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本譜は△4四角で▲7七角と合せる順にしてみましたが、△同角成▲同桂と先手陣を弱体化させてから△3四金。

以下先手の狙いである両取りをツラい形ですが△5二角と受けて進んだ第3図。次に馬が6五でも5三でも△3六歩と打つ狙いです。

生角と馬の差を見るとちょっと選びづらい順ですが、一応後手の角も3四へ出る筋があり案外いい勝負か。

まぁ、第1図から▲3五歩に△同歩の順で自信が無ければこちらを選ばざるを得ないのですが^^;

最後にから第1図から(3)▲2四歩~2五歩の継ぎ歩攻めをする順を見ていきます。

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<第1図より(3)▲2四歩~2五歩の継ぎ歩攻め>
▲2四歩 △同 歩
▲2五歩 △同 歩
▲同 桂 △2四角 (第4図)

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▲2五歩に△8二銀と締まり、▲2四歩△同角▲4五歩△3三銀▲4七銀△2三飛(変化6図)とする順も考えれます。

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しかし以下▲3五歩とされて、△2二歩は▲3四歩△同金▲3五歩△同金▲同銀△同角▲2三飛成△同歩▲3一飛△7一金▲2一飛成(変化7図)で3三の銀が悲しく後手が悪そう。

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▲3五歩には△2二歩ではなく△7一金の方が良さそう。

以下▲3四歩△同銀▲1一角成△3六歩▲2七香(▲2五歩は△3五角の勝負手がある)△2六歩▲同香△4六角▲同銀△3七歩成▲同銀△2五歩(変化8図)が一例。

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ここで▲1二角の様な手なら△3三桂でそこそこやれそうなのですが、あっさり▲2五香△同飛▲同飛△同銀▲4一飛(変化9図)とされるとこれも後手が悪そうに見えます。

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ということで▲2五歩の継ぎ歩は△同歩と応じる順を本譜として進めます。

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<第4図より>
▲3五歩 △4五歩
▲同 銀 △3五角
▲4四銀 △同 角
▲同 角 △同 金 (第5図)

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第4図で▲4五銀と出るのは、以下△4六角▲4四銀△2八角成▲4三銀成に桂馬を取らずに△5五歩(変化10図)。

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ここで▲3三桂成△同桂▲同成銀ではせっかく二枚換えでも成銀がソッポで面白くなさそうですし、▲5五同歩は△1九馬として▲5四歩には△5五香の反撃があります(2二の飛車は横利きがあるのでギリギリまで飛び出さないようにする)。

▲5五同角と取るのも△同馬▲同歩に△4七歩(変化11図)の叩きが先手には嫌らしいところ。

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▲同銀は△5七歩と更に叩かれて▲6八金寄には△6五角の両取りがあります。

▲5九銀も同じく△5七歩(▲6八金寄には△4九飛)、▲5七銀には△5六歩▲同銀△5七歩といった具合で二枚換えの損を取り戻せる展開となりそうなことから後手ペースではないでしょうか。

変化10図で▲2六歩と桂馬を守るのも、△1九馬とされておいて依然として△4七歩の叩きが残ります。

以上より第4図では▲4五銀よりも▲3五歩が勝りそうであり、以下角銀の総交換まではほぼ一本道。

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<第5図より>
▲3一角 △2三飛
▲4二角成△3五金
▲2四歩 △2二飛
▲3二銀 △4四角
▲4三馬 △9九角成
▲6一馬 △3二飛
▲7一馬 △8八銀
▲6八玉 △8二銀 (第6図)

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先手は角をどこに打ち込むかですが、▲5三角は△3五金(変化12図)。

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この局面を以前の記事で「意外にいい勝負」と書いたのですが、今回改めてこの後を検討してみると▲4四角成△2三飛▲5二銀△6二金▲2四歩△同飛▲6三銀不成△同金▲7一馬△8二銀▲7二銀△7一銀▲同銀成(変化13図)で以下△8二銀▲7二銀・・・の千日手。

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途中▲6三銀不成に△6一金としても▲5二銀不成でやはり千日手になってしまうようです。

後手番なのでこれはしょうがないところか。

先手側が▲5三角ではつまらないと考えれば、残るは▲3一角と打ち込む順でしょう。

以下△2三飛に▲2四歩△同飛▲4二角成と先手を取りに来ても△2二飛と馬取りで戻られると大したことは無さそう(△3三角もあるかも)。

ということで単に▲4二角成。後手は前述の順と同じく△3五金。

ここで先手が攻めるなら▲2四歩くらいしかなさそうで、△2二飛に▲3二銀と飛車に必至を掛けます。

対して後手は先手の持ち駒がなくなった瞬間に△4四角。

これを▲7七桂で受けようとしたら△2七歩を一本利かし、▲同飛に△7七角成▲同玉△6五桂(変化14図)。

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以下▲6六玉なら△6四銀▲7五歩△7四歩▲8六角△7五歩▲7四歩(△2五金の防ぎ)△4五金(変化15図)。これは3二に銀の質がいるので先手が苦しそう。

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変化14図で下に逃げる▲6八玉(▲8八玉は△7七銀▲9八玉△3二飛▲同馬△7八銀打)も、以下△7七銀▲5九玉△3六金▲2九飛△4七歩(変化16図)でこれも攻めをほどくのは難しそうに見えます。

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以上から▲7七桂ではなく▲4三馬と両取りを掛けて攻め合いを目指します。

後は互いに駒を取り合って第6図。

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<第6図より>
▲7二銀 △7一銀
▲同銀成 △8九銀成
▲5九玉 △4四馬
▲7二銀 △7七角
▲6八金上△同角成
▲同 金 △8八金 (第7図)

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いまさら馬を逃げることはできそうもないので▲7二銀としがみつきます。

後手も△8九銀成▲5九玉まで進めてから△4四馬と受けに回り、再度の▲7二銀に△7七角から金を入手して埋めたのが第7図。

個人的には何とか凌いでいるように見えますが如何でしょう?▲6一角なら△3六桂と反撃するような感じです。

正直この辺りになると変化が多すぎて一例としてしか手順を挙げられませんが、継ぎ歩攻めに対してもなんとか互角くらいには持っていけそうな気がします。

本当は終盤力に自信が無いので有利な順を見つけたいのですが(;^_^A アセアセ・・・

さて次回は▲4四歩と取り込んだ後に(e)桂を跳ねずに▲5七銀の順を検討します。

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研究